長久手100プロジェクトとは、長久手中心街に建設予定の「リニモテラス公益施設(仮称)」を建てる前に、その使い方から、市民の声を取り入れて用途を考えていこうと言う取り組み用に制作したサイトです。
世にある、公益施設のよくある話は、使い方は後から考えるから、色々なことが出来る空間を作って欲しい、なんてオーダーがあるとします。その場合、話し合いの段階では色々使えるなら便利だよね!って感じるかもしれませんが、いざ使おうとした時に、実は広すぎる、とか、音漏れが気になる、とか、音響設備が足りない、とか、さまざま。
多目的は聞こえは良いけど、プロからアマチュアまで、井戸端会議から重要会議まで、学生ライブからプロのライブまで、まして避難場所としての活用など、オールマイティに使える場所は、まず無いのだと。「多目的」は、言葉遊びに近いですね。
そこで、長久手にすでに存在していた「なでラボ(ながくてできたてラボラトリー)」と言う、市民活動チームの力をお借りして、実際に行う活動・行動から、人の必要としている取り組み事例を抽出することになりました。これが、100プロジェクトへとつながります。
実際にすでに行われている活動には、活動を起こすに値する「背景」が、存在します。背景には、困りごとや体験したことが隠れており、その潜在的にある声を拾う、うってつけの取り組みだと思っています。
僕自身、味噌作りをプロジェクトのひとつとしてお出ししました。これは、昔の手仕事には人のつながりを感じるので、現代の暮らしには無い、家族・友人・知人のつながりを産むひとつのツールとしての役割を感じています。
サイト制作の案件から参加させていただいた案件ですが、街づくりの観点から参加できたことはとても楽しいプロジェクトになったと思います。結果を急ぎすぎる現代では、なかなか無いことですが、時間をかけてじっくり取り組む、失敗を気にし無い(学びのチャンス!)姿勢は、長久手らしさに感じました。