マルペケ

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好奇心

前田さんに、お話しを聞いた時に、はじめ「僕は深く考えてお話ししていないんですよ」と、教えてくれた事が印象的でした。

前田さんが、雑草ビジネスを目指す始めのキッカケは、大学に入った時に出会った先生が里山保全をされていた方。その先生は現地調査への同行を気軽に学生に声をかけてくれる方だったので、前田さんも参加されていたそうです。
その調査に参加された他の研究者の方達と交流をもち、その繋がりで師匠的な存在の方に出会ったことで、より植物の知識を深める事が出来きたそうです。
植物のことを調べるのが、単純に楽しかったし、魅力を感じていたのだと、嬉々としてお話ししてくれる前田さんを間近に見て、植物には、学問としての学びではなく、前田さんの根っこにある強い「好奇心」をくすぐる、ごく身近にあって、でもものすごく奥の深いものなんだと、感じました。

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自然食

昔から食べられていた植物でも、今は食べなくなって来たものも多くあります。これは僕の個人的な考えですが、人が他人に食べ物の調達を任せた結果、知識や文化として、それらを継承する意味がなくなったのかな?と、感じています。
今、町の人に食べれる植物を判別する能力は、ほぼありませんよね。必要がないから。道でそんなもの採っていかなくっても、スーパーでいろんな野菜が買える。
でも、前田さんはあらためて、雑草の価値をもう一度再確認してほしいと、考えています。普段、スーパーの野菜を多く買っている方は特にだと思いますが、雑草の味は個性的で美味しいです。有機栽培や、自然栽培の野菜もそうですが、本来植物が持っている味が分かりやすい。これは、自然界で人を含む動物に食べてもらう必要のある植物の、戦略的な味や栄養価なんだろうと思うんですよね。
今から考えると、昔の子供の方がよほど健康的だと思います。

雑草ビジネス

前田さんは、今後、雑草を使ったビジネス展開を目指して、ワークフローの確立を模索されています。海外の雑草を利用して、加工品開発も視野に入れたり、実際に食べてもらう場を作るために、定期的に雑草を使ったお料理教室を開催中。毎回人気のワークショップとなっています。興味のある方はFacebookページ「和菜(わそう)~身近な植物を食卓の逸品に~」へ、アクセスしてみてください!

僕も雑草食は、健康食を目指す考え方として、注目されて行く分野だと感じています。

2014.06.13

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